MASSAGE FROM PRESIDENT代表からの
メッセージ

食の「安全」と「信頼」を
第一に考えています。

カネジン食品株式会社
代表取締役 金野仁が語る

繁盛店を支える 麺専門メーカーとしての理念
繁盛店を支える 麺専門メーカーとしての理念

繁盛店を支える
麺専門メーカーとしての理念

カネジン食品株式会社
代表取締役 金野 仁

PROFILE

北海道中川郡池田町生まれ。高校を卒業後、大手運輸会社勤務を経て21歳で製麺業に転職。製麺業界を天職と定めて経験を積み、1983年にカネジン食品(株)を設立した。以来、北海道を本拠地に首都圏にも進出。行列店として知られる多数のラーメン店の麺を手がける。

食の「安全」と「信頼」を
第一に考えています。

食の「安全」と「信頼」を第一に考えています 1枚目
食の「安全」と「信頼」を第一に考えています 2枚目

私は高校卒業後、大手運送会社で3年ほど事務の仕事をしていました。たしか21歳になった頃だったかと思いますが、当時、公私にわたって大変お世話になっていた方が札幌で製麺工場を設立され、「手伝ってくれないか」とお誘いいただいたことが、この世界に入ったきっかけです。 肩書は営業でしたが、設立したばかりの小さな会社でしたので何でもやりました。当時は現在のような性能の良い業務用冷蔵庫がまだ一般的には普及していなかったため、製麺作業は毎日、早朝から始めていました。それこそ午前2時、3時という時間からです。札幌中央市場などへの卸業務も手掛けていましたので、製麺作業直後の午前5時から配達に回ることもありました。 他の営業職は工場には入らなかったのですが、工場をフル回転させるほどの注文をいただいていましたので、私も自ら麺づくりを覚えました。そうこうしているうちにいつの間にか、私が麺のレシピを作るようになり、工場での製麺作業全体を任されるようになりました。24~25歳の頃だったと思います。

ところが、世の中それほどうまくはいかないもので、会社の業績が徐々に悪化。結局、昭和52年に倒産したために独立することにしたのです。 心機一転、自らの事業ということで粉骨砕身、商売に取り組んでいたのですが、独立から5年後に経営破たんに陥りました。製麺業以外の分野に手を出したことが大きな要因です。その時に決意しました。「これからは麺以外はやらない!」 と。そして昭和58年に再び設立したのが、今のカネジン食品株式会社です。

ISO22000の認証を取得

製麺業界では珍しいHACCPとISO22000の認証を取得 2枚目

それから約30年。「安全」「安心」「健康」、このキーワードをしっかり心掛けながら、何とかこれまで続けてこれました。食品に対する消費者の意識が強まっていることを背景に、2009年に250坪の東京工場を新設した際、厳格な食品衛生管理が求められるHACCPとISO22000の両認証を取得しました。

もともと弊社は北海道が本拠地ですが、当時、お付き合いいただいていた数軒の東京のラーメン店様から、「東京に進出してくれれば使うよ」 とお声をかけていただいたのが東京進出のきっかけでした。以来、私が想定していた以上の勢いで業績が伸び、現在ではおかげさまで、首都圏の業務用専門製麺会社としてはトップクラスのシェアをいただくことができています。 とりわけ、ラーメン店オーナー様はもとより、一般のお客様にもたいへん喜んでい ただいていることに非常に大きなやりがいを感じ、今では私の生きがいとも言えます。

創立40周年を迎え、2024年には本社の事務所移転、第一工場、第二工場の稼働に伴い本社におきましてもISO22000を取得しました。カネジン食品の製品は、厳選された素材を使用し、徹底した品質管理のもとで製造されています。お客様にお届けするすべての製品が、安心してお召し上がりいただけるものであることを心がけています。

国内にとどまらず、シンガポール、タイにも進出

国内にとどまらず、シンガポール、タイにも進出 2枚目

今後は海外、特にアジアへの進出を考えています。2010年の4月にシンガポールに、11年にはタイに工場を設立しました。シンガポールやインドネシア、タイ、中国などには日本のラーメン店が多く進出していて、いずれも行列店となっています。まずはそちらのサポートを優先的に考えています。加えて、現地の方が経営するお店もターゲットとして考えています。現地のフードコートでは麺が売れ筋ですが、日本のレベルからするとまだまだ改善の余地があると思います。日本のラーメン店は、現地の方から大きな興味を持たれていて行列ができていることから、それらのお店の麺を手がける日本の製麺会社にも注目が集まっています。

おかげさまで大変多くのお問い合わせをいただいており、ゆくゆくはもっと広範囲に展開していこうと考えています。日本が誇るラーメンという食文化を、アジアに広げていくお手伝いをぜひ継続してまいりたいと強く願っております。